若き日の大先生は、ロサンゼルスの南カリフォルニア大学にて心臓外科医として研鑽を積み、人工心肺技術を学びました。この革新的な技術を日本に持ち帰り、心臓外科手術の負担軽減に大きく貢献し、多くの患者さまの命を救う一助となりました。
その後、大先生は地域医療の重要性に着目し、
「手を取りてともになかなむなく人の いたむ心にこころ合はせて」
という理念を掲げ、佐治循環器科外科医院の初代院長として開業されました。
患者さま一人ひとりに寄り添うその真摯な姿勢と温かい思いやりは、地域の皆さまに深く愛され、医師としての模範となる存在でした。
その志と温かなまなざしは、今も私たちの診療の根幹に息づいています。